音楽業界を考える
02. iTunes Music Storeの配分率
06-JAN/06

さてさて、かなり間が空いてしまい申し訳ありません。新しい年を迎えたことだし、もう少しがんばらねば。
今回は最近爆発的な人気のAPPLE社製mp3 Player、iPODにともなって認知されてきている、
音楽のネット配信について。

手軽に、しかもお気に入りの曲だけ手に入るというだけあってそれはそれは便利なものです。
私のように音楽をお届けする立場から言っても、CDやジャケット・ケースなど材料を準備しなくてよいので、
かなり効率的な流通ルートだと考えています。

では、このネット配信での売り上げの配分率はどうなっているのか?
新しい流通方法なので、CDでの仕組みよりは少しはバランスよくなっているのかと思いきや...。

ここでは世界最大の音楽配信サービスであるAPPLE社のiTunes Music Store(iTMS)を例に説明します。
ちなみにiTMSのダウンロード販売楽曲数は05年7月の段階で、5億曲を超えているそうな。
世界には無数の音楽があるとはいえ、すごいもんです。

1曲DL 割合 備考
定価 150円 100% 平均的な1曲のダウンロード値段
APPLE 45円 30% 卸の手数料。他では50%というところもあるので
APPLEは良心的といってよい。
エージェント 30円 20% 仲介業者への費用。大手レコード会社は
独自で行なっている。
レコード会社 30円 20%
原盤印税 22.5円 15% レコーディング費用を負担したところへ支払われる。
日本では例外もあるが大体大手レコード会社。
著作権印税 11.55円 7.7%(☆) JASRACに納められ手数料の1/11が徴収されて
残りが音楽出版社へ。
それを出版社・作詞者・作曲者で約3等分する。
(JASRAC手数料) 1.05円 ☆× 1/11 著作権管理事務の手数料
(出版社) 3.5円 ☆× 1/3
(作詞者) 3.5円 ☆× 1/3
(作曲者) 3.5円 ☆× 1/3
アーティスト印税 1.5〜4.5円 1〜3% アーティストとレコード会社の契約による。
新人は大体、1% 。

あれ?どこかで見たことあるようなと思った方もいますね。
そうです。結局CDの配分率とほとんど同じなわけです。
その辺の考え方は、レコード時代からCD時代へ移り変わっても変化が無かったのと同様なようです。

経済はコスト削減とかでどんどん変化している時代なのに、これだけ頭が固い業界も珍しい。
もっと音楽業界はシンプルになっても、今の世の中なら十分まわると思うのですが...。
どうなんでしょうねぇ。
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